最終更新日:2026.09.06

SHISEIBOXについて【保護者様】

  • #SHISEIBOX
SHISEIBOX 保護者様

このページでは、当院でご案内している「SHISEI BOX(シセイボックス)」について、保護者の皆さまに向けて詳しくご説明します。

「歯医者さんで姿勢?」「歯医者さんで運動?」と、不思議に思われた方も多いと思います。実はそこにこそ、私たちがこの教材をつくった一番の理由があります。少し長くなりますが、お子さまの身体とお口の育ちに関わる大切なお話ですので、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

SHISEI BOXとは?

SHISEI BOXは、お口と身体を一緒に育てるためのご家庭用トレーニング教材です。

おうちでできる「楽しいトレーニング」を通して、お子さまの姿勢の変化と「できた!」という達成感を応援します。

箱の中には、呼吸や噛む力を育てる道具、親子で取り組めるトレーニングブック、がんばりを見える化する冒険マップとシールなどが入っています。ひとつずつ、後半で詳しくご紹介しますね。

SHISEI BOXの中身

なぜ、歯医者さんが「姿勢」や「運動」なのでしょうか?

お口の悩みは、「口の中」だけの問題ではありません

「歯並びが心配」「お口がいつもぽかんと開いている」「よく噛まずに丸飲みしてしまう」「食べるのが遅い」——歯科に来られる保護者の方から、こうしたご相談を本当にたくさんいただきます。

私はこれまで多くのお子さまを診てきましたが、こうしたお口の悩みの多くは、「口の中」だけを見ていても解決しにくいと考えています。

考えてみてください。舌や唇は、宙に浮いているわけではありません。舌を支えているのは首まわりの筋肉、その首を支えているのは体幹、そして体幹を内側から支えているのは呼吸の力です。つまり、舌や唇を上手に動かすためには、まずその土台となる首・体幹・呼吸の安定が欠かせないのです。

土台がぐらぐらしたままでは、どれだけお口だけの練習をしても、舌も唇も本来の力を発揮できません。家を建てるときに基礎工事を飛ばせないのと同じです。

顎の成長には「タイムリミット」があります

もうひとつ、保護者の皆さまに知っておいていただきたい大切なことがあります。

上顎の骨(上顎骨)の成長は、10歳前後までにおおむね完了すると言われています。上顎骨は頭の骨の一部で、鼻の空間や目のまわりとも密接につながっている重要な骨です。

この領域の発達が十分に進まないと、次のような影響が見られることがあります。

  • 鼻づまりや口呼吸になりやすい
  • 集中が続きにくい
  • 噛む回数が少なく、食事の刺激が脳に届きにくい

「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに、成長の大切な時期が過ぎてしまう——これが、私たちが5〜10歳のお子さまへの取り組みを急ぐ理由です。

矯正治療の「後戻り」にも、姿勢が関係しています

歯列矯正のあとに歯並びが元に戻ってしまう「後戻り」。実はその多くに、筋肉と姿勢のアンバランスが関係していると考えられています。

舌・頬・唇の使い方だけを直しても、体幹や骨盤が不安定なままでは、顎の位置が再びずれやすくなってしまいます。姿勢・呼吸・飲み込みが整ってこそ、矯正後の歯並びも「形」だけでなく「機能」として安定しやすくなるのです。

だからこそ私たちは、呼吸から身体を整え、身体からお口を育てるという順番を大切にしています。

「軸育士®(じくいくし)」がお子さまをサポートします

SHISEI BOXのトレーニングは、軸育士®という専門家がお子さまの伴走役を務めます。

軸育士®とは、子どもの発達を医療的視点と発育学的視点の両面から支える専門家です。呼吸・咀嚼(噛むこと)・嚥下(飲み込むこと)という3つの基本的な生命機能を通して、身体の「軸(体幹)」と「姿勢」、そして「お口の動き」を整えることを目的としています。

軸育士®は、お子さまの身体とお口の様子を丁寧に確認し、「どの発達段階に取りこぼしがあるのか」を見極めたうえで、その子に合ったトレーニングをご案内します。月に一度のチェックの際にお会いするのが、この軸育士®です。

「発達は、やり直せる」SHISEI BOXの一番大切な考え方

「今さらハイハイの練習なんて、意味があるの?」

そう思われるかもしれません。でも、ここがSHISEI BOXの一番大切なところです。

赤ちゃんは、仰向け→うつ伏せ→ずり這い→ハイハイ→立つ・歩く、という順番で身体を育てていきます。この過程は単なる移動手段の獲得ではなく、呼吸・飲み込み・姿勢・集中力の土台をつくる、脳と身体の大切な学習プロセスです。

ところが、現代の子育て環境では、この段階を十分に経験しないまま大きくなるお子さまが少なくありません。ハイハイの期間が短かった、うつ伏せをあまり経験しなかった…そうした「発達の取りこぼし」が、5〜10歳になってから「姿勢が崩れやすい」「集中が続かない」「お口がぽかんと開く」といった形で現れることがあるのです。

でも、心配はいりません。発達の段階は、何歳からでもたどり直すことができます。

SHISEI BOXは、赤ちゃんの発達の順番をお手本にした6つのステージを、遊びながらもう一度たどり直すプログラムです。それは子どもだけでなく、大人にとっても「やり直せる発達の再構築」。実際に、ママ自身の腰痛や冷え、姿勢の改善のヒントにもなる内容です。

6つのステージのご紹介

それでは、6つの動物のステージをご紹介します。それぞれのステージで「何が育つのか」「整っていないとどんなサインが見られるか」を書きましたので、ぜひお子さまの姿を思い浮かべながら読んでみてください。

各期一覧

🐟 さかな期 〜仰向けで呼吸を育てる。すべての始まりは”頷き”から〜

赤ちゃんがまだ仰向けで過ごす時期にあたるステージです。重力に逆らわず、床に身体を預けながら、「呼吸・飲み込み・姿勢保持」の土台をつくります。象徴となるのは、ゆっくりとした”頷き”の動き。この小さな動きが、首を支える力、呼吸の深さ、そして安心感を育てていきます。

このステージのもうひとつの主役は「腹圧」——お腹の内側の圧力を保ちながら呼吸する力です。腹圧が働くと、肩や背中の筋肉に頼らずに息ができるようになり、深い呼吸ができるようになります。この”内側で支える力”こそ、後のすべての動きの基盤です。

この土台が整っていないと、こんなサインが見られることがあります:

  • 首を反らせて呼吸している
  • 肩をすくめるような浅い胸式呼吸
  • 飲み込みが浅く、むせやすい
  • お腹が使えず、背中を反らせて姿勢を保っている

さかな期が整うと: 深い呼吸でリラックスできる、首・頭・舌の協調がスムーズになる、飲み込みや発声が安定する、表情がやわらかくなる。そんな変化が期待できます。

さかな期は、動かすより「支える」を学ぶ時期。仰向けで静かに呼吸する時間こそ、身体と脳の最初のレッスンです。疲れたときは大人も一緒に仰向けに寝て、ゆっくり頷くように呼吸してみてください。

🐊 わに期 〜うつ伏せで”まんなか”を感じる。正中軸を育てる〜

寝返りのあと、うつ伏せ姿勢で身体を支える時期にあたるステージです。ここで育つのは「正中感覚」——自分の身体のまんなかを感じる力です。背骨をまっすぐに保ち、胸やお腹で床を押し返すことで、”自分の軸”を感じる練習が始まります。

この「まんなかを通す感覚」は、呼吸・姿勢・バランス・集中力すべての基礎になります。身体の軸が安定しないと、脳は常に姿勢の補正にエネルギーを使うことになり、落ち着きにくく、注意を保ちにくくなると考えられています。

この土台が整っていないと、こんなサインが見られることがあります:

  • 背中や腰が反り返っている(反り腰)
  • 顎が上がって呼吸が浅い
  • 座ったときや立ったときに身体が左右に揺れる
  • 集中が続かず、姿勢を保つだけで疲れてしまう

わに期が整うと: 背骨から骨盤までが一直線に保てる、呼吸が深くなる、肩や首の力が抜けて姿勢が軽くなる、集中力・落ち着きが増す——といった変化が期待できます。

うつ伏せは、ただの筋トレではありません。胸や腰を反らせずに床を押し、「お腹がふくらむ感覚」を感じられたら、それがわに期の成功です。

🦎 とかげ期 〜ずり這いで”下から支える力”を育てる〜

地面に近い姿勢で身体を前に進める「ずり這い」の時期にあたるステージです。この動きによって、重力の中で自分の身体を下から支える力が育ちます。

足の親指で床を押す動きは、股関節の深い筋肉やお腹の下部の筋肉を協調させ、「身体の下から押し上げる力」に直結します。また、この時期は自分の身体の位置や動きを正確に感じ取る感覚(固有感覚)がぐんと発達する時期でもあります。

この土台が整っていないと、こんなサインが見られることがあります:

  • 肩がすくみ、首や腕に余計な力が入っている
  • 身体がぐらつき、動作のたびに姿勢が崩れる
  • 声が小さい、息が短い、むせやすい

とかげ期が整うと: 姿勢の持久力が高まる、呼吸が深くなり声や飲み込みが安定する、手足の動きが滑らかになる、「動いても疲れにくい身体」に近づく——といった変化が期待できます。これは、のちの立つ・歩く・机に向かう学習姿勢の基礎になります。

とかげ期は、力強く進む練習ではなく”ゆっくり支える感覚”を育てる時期です。足の親指で床を押せているか、肩がすくんでいないか、お腹がふくらんで呼吸できているか——おうちではこの3つを観察してみてください。

🐸 かえる期 〜左右のつながりで”動くバランス脳”を育てる〜

四つ這いやハイハイの時期にあたるステージです。右手と左足、左手と右足を交差させて進む「交差運動」を通して、身体と脳の左右の連携を育てます。

この交差運動は、右脳と左脳をつなぐ神経の束(脳梁)の発達を促し、身体と脳の情報伝達をスムーズにすると言われています。「体の左右を協調させる」ことが、学習・集中・感情のコントロールを支える土台になるのです。

この土台が整っていないと、こんなサインが見られることがあります:

  • 文字を書くときに頭や肩まで一緒に動く
  • 片足立ちやジャンプでバランスが崩れやすい
  • 動きがぎこちなく、集中力が続かない
  • 感情の切り替えが難しく、気持ちの波が大きい

かえる期が整うと: 動いても姿勢が崩れない、書く・読む・聞くの動作がスムーズになる、リズム感・空間認識が育つ、集中力や気持ちの切り替え力が高まる——といった変化が期待できます。

かえる期のポイントは、速く動くことより「ゆっくり左右を交差させる」こと。お腹が動いているか、呼吸が止まっていないかを見守ってあげてください。

🐆 ちーたー期 〜動きながら支える。重力と脳を味方にする身体〜

わに・とかげ・かえるで育ててきた「腹圧」と「軸の安定」を、動きの中でも保てるようにする仕上げのステージです。速く動いても、お腹の力が抜けず、呼吸が止まらない。そんな「動的な安定」を育てます。

この時期は、「動きながら考える」「姿勢を保ちながら感じる」力を養う時期です。身体が安定すると、脳は姿勢の維持にエネルギーを取られなくなり、集中や判断に力を使えるようになると考えられています。

この土台が整っていないと、こんなサインが見られることがあります:

  • 走ると左右に揺れる、片脚で立てない
  • 机に向かってもすぐに姿勢が崩れる
  • 動きながら考えるのが苦手で、手足がバラバラになる

「動くたびに姿勢がリセットされる」状態では、どんなにがんばっても成果が積み上がりにくいもの。それは筋力の問題ではなく、身体と脳の連携がまだ育ちきっていないだけなのです。

ちーたー期が整うと: 動きながら呼吸ができて動作がなめらかになる、方向転換しても姿勢が崩れない、集中力と情緒の安定が高まる——といった変化が期待できます。

🍑 おしり期 〜骨盤を立てて、身体を支える〜

「立つ」「歩く」「座って支える」ための骨盤の安定を育てる、ゴール地点のステージです。主役はお尻の横にある中殿筋という筋肉。骨盤の左右バランスを保ち、下半身と体幹をつなぐ重要なスイッチです。

骨盤がしっかり立つと、姿勢・呼吸・内臓の位置まで安定しやすくなります。お尻は「身体を動かす筋肉」ではなく、身体を支える筋肉なのです。

この土台が整っていないと、こんなサインが見られることがあります:

  • 反り腰・猫背・ストレートネック気味
  • 呼吸が浅い
  • 足の冷えやむくみ、疲れやすさ
  • 座っていても骨盤が後ろに倒れてしまう

おしり期が整うと: 骨盤がまっすぐ立って姿勢がラクになる、呼吸が深くなる、歩行や片脚立ちが安定する、姿勢保持が続くようになる。といった変化が期待できます。

そしてこのステージは、ママ・パパ自身にもおすすめです。歩き方・立ち方・座り方の中で「お尻を感じる時間」を増やすことは、大人の腰の負担や冷えの対策のヒントにもなります。ぜひ親子で一緒に取り組んでみてください。

スポーツ教室や体操教室と、何が違うのですか?

「運動なら、もう体操教室に通わせています」という方もいらっしゃると思います。とても良いことです。そのうえで、SHISEI BOXが育てるものは少し違う、ということをお伝えさせてください。

スポーツ教室

スポーツ教室で主に育つのは、”速く・強く動く力”——いわば出力の力です。一方、SHISEI BOXの6つのステージで育てるのは、その手前にある”支える力”。身体の内側の筋肉と、脳と身体をつなぐ神経の連携です。

お子さまに多い「姿勢が崩れやすい」「すぐ疲れる」「集中が続かない」は、筋力不足というより、この”支える力”がまだ育ちきっていないことが背景にある場合が多いと私は考えています。

「動ける前に、支えられる」「力む前に、呼吸ができる」——この見えない土台があってこそ、スポーツも勉強も、積み重ねが実を結びやすくなります。SHISEI BOXは、運動教室と競合するものではなく、すべての活動の土台をつくるプログラムなのです。

SHISEI BOXの中身を全部ご紹介します

SHISEIBOX 教材

長息生活(ちょうそくせいかつ)

吹き戻しを使った呼吸のトレーニング道具です。息を「長く・ゆっくり」吐き出すことで、呼吸の要である横隔膜がしっかり上下に動き、お腹の内側の圧力(腹圧)を高める練習になります。

使い方のポイント: 頬を膨らませず、口角をキュッと引き締めて「スーッ」と吹きます。吐ききった後は、口ではなく鼻から吸うこと。これが鼻呼吸の習慣づけにもつながります。吹き戻しが途中で止まったり頬が膨らんだりする場合は、お腹の力が抜けているサイン。下腹部を軽く引き締める意識で行いましょう。テレビを見ながら、お風呂上がりのリラックスタイムに、遊び感覚で続けられます。

カムカム(特別付録)

噛むための筋肉を育てるトレーニングツールです。単なる”噛む練習”ではなく、リズムよく噛むことを大切にしています。

使い方のポイント: 「トントン・トントン」と一定のペースで、1日20分程度を目安に。姿勢を正し、足を床につけて行うと、体幹と顎の安定が高まります。衛生のため、3ヶ月ごとの交換をおすすめします。

りっぷるトレーナー

唇を閉じる力を育てるためのトレーニング器具です。お口がぽかんと開きやすい、食べこぼしが多い、といったお子さまに、「唇で支える」感覚を身につけてもらうために使います。

唇を閉じる力が弱いお子さまは、代わりに顎の先の筋肉(オトガイ筋)に力を入れて口を閉じる癖がつきやすいもの。りっぷるトレーナーは、正しい力の入れ方で唇を閉じる練習をサポートします。

使い方のポイント: 器具を唇の内側に入れ、歯で噛まずに、唇の力だけで軽く閉じます。目安は30回×3方向×2セットを1日1〜2回。引っ張ったときに頬が引きつったり顎が動いたりする場合は力が強すぎるサインです。宿題中や集中したい場面など、日常の中で無理なく取り入れられます。

風船

風船を膨らませる動作で、呼吸とお腹の力(腹圧)を一緒に育てます。「長息生活」と同じく呼吸のトレーニングですが、各ステージの姿勢と組み合わせて使えるのが特徴です(例:とかげ期なら四つ這い姿勢で膨らませる、など)。

りっぷるトレーナーとの使い分け: 風船はお腹の力(腹圧)を育てたい子に、りっぷるトレーナーは唇を閉じる力が弱い子に使います。

使い方のポイント: 頬を膨らませず、「静かに・長く・一定に」吹くのが最重要ポイント。風船が膨らまないときは、まずお腹に手を当てて、下腹部がふくらむ腹式呼吸を意識してから再挑戦してみてください。

冒険マップ&シール

1日のトレーニングが終わったら、ごほうびにシールを貼る台紙です。毎日の積み重ねが「見える化」されることで、お子さまのやる気が続きます。

実はこのシール貼り、ただのお楽しみではありません。枠に合わせてずれないように貼る動作は、指先の細かい動き(巧緻動作)のトレーニングにもなっています。トレーニング後に「できたよ!」の報告をして、ママからシールをもらう——この小さなやりとりの積み重ねが、お子さまの自信を育てます。クリニックでチェックを受ける際は、専用ファイルに入れてお持ちください。

レベルアップカード

各ステージをクリアするたびにお渡しする、ごほうび+成長証明のカードです。各カードには「どんな期をクリアすると何ができるようになるか」が書かれていて、お子さま自身が自分の成長をイメージできます。冒険マップにはカードを差し込める専用スリットがあり、「合格!」とともにカードをセットする瞬間が、お子さまの大きな達成感になります。

トレーニングブック(家族テキスト)

お子さまの小さな変化を家族で共有し、成長を記録するためのノートです。観察・気づき・声かけの3つを通じて、お子さまの自信と親子の関係性を育てます。

毎日1ページには「ママの宿題ワード」が書かれています。その言葉をお子さまにかけてあげることで、自己肯定感と言葉の力を育むお手伝いをします。トレーニングのポイントがわからなくなったときの説明ページも入っていますので、迷ったときはこのノートに戻ってきてください。

シセイ下敷き

お子さまの姿勢を”見える化”するチェックシートです。赤い基準線を床に合わせて設置し、人型のシルエットにお子さまの姿勢を重ねて見ることで、傾きや左右差を感覚ではなく目で確認できます。

とかげ期の終了時から使い始め、1ヶ月ごとに見比べると変化がわかり、続けるモチベーションになります。大切なのは、「ずれている=悪い」ではなく「成長途中のサイン」として観察すること。同じ癖(胸が反る、腰が反るなど)が続く場合は、メモして軸育士®にご相談ください。

テストノート

1か月の宿題チャレンジを終えたあと、クリニックで軸育士®と一緒にチェックするためのノートです。

このテストは「宿題をどれだけやったか」を測るためのものではありません。“身体の使い方がどれだけ変わってきたか”を見える化するためのものです。1か月取り組んでいれば、必ず何かが変わります。もし変化が見えにくい場合は、やり方が少し違っていたり、身体が別の方法でがんばっていたりする可能性があります。それを見極めて正しく導くのが軸育士®の役割です。

合否を出すためのテストではなく、お子さまが「ちょっとできた!」を感じて次の一歩を踏み出すためのチェックリスト——そう考えていただけたら嬉しいです。

おうちでの進め方(1日の流れ)

  1. 毎日のトレーニング動画を親子で一緒に見ながら取り組む(1日数分でOKです)
  2. 終わったら「できたよ!」の報告をして、冒険マップにシールを貼る
  3. トレーニングブックにその日の「できた」をひとこと記録する
  4. 1か月に一度、クリニックでチェック——軸育士®がお子さまの変化を一緒に確認し、テストに合格したらレベルアップカードをお渡しします

大切なのは、完璧にやることではなく、楽しく続けることです。うまくできない日があっても大丈夫。「できた!」を親子で一緒に喜ぶ時間そのものが、お子さまの心と身体を育てていくと私は考えています。

よくあるご質問

Q. 何歳から始められますか?

主な対象は5〜10歳のお子さまです。ただし発達のたどり直しに年齢の上限はなく、大人の方にも役立つ内容です。お子さまの状況に合わせてご案内しますので、まずはご相談ください。

Q. 1日どのくらいの時間が必要ですか?

トレーニング自体は1日数分程度です。長くやるより、毎日少しずつ続けることのほうがずっと大切です。

Q. 運動が苦手な子でも大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。SHISEI BOXのトレーニングは「速く・強く」動くものではなく、「ゆっくり・支える」動きが中心です。むしろ運動が苦手なお子さまにこそ、その土台づくりとして取り組んでいただきたい内容です。

Q. 親も一緒にやったほうがいいですか?

ぜひご一緒に! お子さまは、大人が一緒に楽しんでいる姿を見ると安心して取り組めます。そして、この動きは大人の姿勢や呼吸にとっても心地よいものです。ママ・パパ自身の身体のメンテナンスとして取り入れていただくのもおすすめです。

最後に…保護者の皆さまへ

スポーツ教室で育つのは”出力の力”。SHISEI BOXが育てるのは、その手前にある”安定の力”です。

「動ける前に支えられる」「力む前に呼吸ができる」この見えない土台こそが、姿勢・集中力・お口の機能、そして一生ものの身体づくりにつながっていくと、私はこれまでの臨床経験から実感しています。

見えない部分を育てることは、すぐには結果が出にくいかもしれません。でも、それは一生揺るがない”根の発達”につながります。お子さまが「自分の力で成長できる身体」を育てていく…そのお手伝いを、ご家族と一緒にさせていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

わからないことがあれば、いつでもクリニックでお声がけください。お子さまの「できた!」を、一緒に見守っていきましょう。